自転車ツーキニスト<斎藤いさむさん>
2人目の、2020年の自転車経路調査モニターに参加した斎藤いさむさんは、平日の通勤も週末も電動自転車を愛用しています。日々自転車と共に過ごす、斎藤さん流・自転車の楽しみ方を伺いました。
一人一人の自転車の楽しみ方や背景にある暮らしを紹介するシリーズ
…go your own way
自転車には乗るひとの分だけ楽しみ方があります。ふだん気にしていなかった事、何気なく避けてきた事が、誰かの暮らしの大切な部分にきっと繋がっています。同じまちで住み・働くライフスタイルを知ることで、自転車の新しい一面が見えてくるはず。
自転車通勤の楽しみ
朝6時50分。斎藤さんは、自宅を出発して会社に向かいます。
「朝は通勤の道が混まず、気持ちが良い。」
自転車に乗っている時間は自分だけの時間。公共交通機関のように、電車やバスの発着時間や、人との距離感を気遣う必要がなく、自分のペースで通勤できます。
「自分のペースで寄りたい時にコンビニに寄ることができる」
そういう斎藤さんは、ブラックコーヒー派。テイクアウトしたコーヒーは、マイボトルに移し替えて一休み。そうしてエネルギーチャージして、また会社まで一心にペダルを漕ぎます。
「仕事帰りはほとんど寄り道だよ(笑)」
という斎藤さん。行きつけのラーメン屋さんに寄ったり、1週間に一度は接骨院でのメンテナンスも。接骨院は、帰り道のルートからだいぶ外れた場所にあるようですが、長年施術してくれている人で気心が知れているから話していても楽で、リフレッシュできるんだそう。
そんな自転車が欠かせない斎藤さんの平日の仕事場と家との往復距離は、なんと約30km!驚くべき長距離です。
電動自転車にした理由
斎藤さんが電動自転車に切り替えたのは2018年。
「体力的にしんどくなってきたから」
と謙遜しますが、乗っている距離を考えるとベストな選択のように思えます。
「はじめは購入する前に自転車屋さんで一週間レンタル試乗したんだ。バッテリーを装着して走るから、普通の自転車と比較してだいぶ重くなる。バッテリー容量の大中小どれが自分に合っているか見極めなければいけない。結局、一週間の試乗では決めきれず、次の年に別の店舗でもレンタル試乗して、自転車屋さんの色々なスタッフに意見を求めて相談してから購入を決めたんだ。」
電動自転車は、バッテリーの電池が切れるとペダルが重くなり、運転するのがかなり辛くなります。
「あとで電池が切れるのが怖いから、最初はあまりパワーを出さずに恐る恐る運転していたんだ。でも、今は電池残量のスリルを楽しむこともある。一番パワーを使うのは坂道かな。」
勾配があるところでも、電動自転車であれば普通の自転車で平地を走るのと同じくらい楽に上り下りができます。
「坂道発進がとにかく楽。なんぼ信号で止まっても、すぐパッと動けるのが電動自転車の良いところかな。」
2020年10月の仙台市内の経路測定モニターに参加してくださった時は、ちょうど新しいバッテリーに交換した直後だったようで、
「とっても快適だった!」
とご満悦。
ナビを使う楽しさ
車では、目的地までナビを使って移動するのが一般的ですが、斎藤さんはそれを自転車で実践しています。
「スマートフォンを自転車に装着できるケースに入れ、自転車のソケットに取り付けて、Google Mapのナビで移動しているよ。」
ナビで3経路出してくれるうちの一つを選んで移動するといいますが、選ぶ経路の条件は【最短距離】。
「すごくきついところも、電動自転車だと楽。電動ではなかったらここまで移動できないよ。」
ナビ機能を使いこなす斎藤さんですが、ひとつだけ、移動手段の設定が徒歩・車・公共交通機関しかないのが難点。
「歩くで設定した最短距離だと、階段を使う場面が出てくる。その時は遠回りしなければならないから、すこしだけ大変かな。」
実際には、階段や急勾配など自転車では進めないような道もあります。そういった道に遭遇した時は、駐輪場で自転車を停め、バッテリーを外して家まで持って帰ってくることもあるそう。
週末の自転車の楽しみ方
週末も、やはり電動自転車と一緒にでかける斎藤さん。
「行き当たりばったりで、決めない」
のが週末の楽しみ方で、これまでに、自宅から松島まで足を伸ばしたことも。
「電動自転車を買ったばかりの時に行ったのが松島。最終目的は松島だけど、あちこち寄り道しながら向かったんだ。
泉から富谷、塩釜、利府街道の方を行って松島海岸のインターから下がる。距離は長かったけれど、電動自転車だからバッテリー配分を見ながら行ったよ。松島では牡蠣カレーパンがうまかったな。」
電動自転車で新しいエリアまでの【最短距離】を次々と開拓している斎藤さん。
仙台の街を自転車で颯爽と走り抜ける人がいたら、それは斎藤さんかも……!?
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